
「妖怪狩人ユキ」シリーズは、幅広い読者を対象としており、特に6歳から17歳の読者を想定しています。また、子どもたちと一緒にファンタジーや歴史、日本の民間伝承に触れたいと考える保護者の方々にも楽しんでいただけるように作られています。
ただし、ユキの世界は、すべてが穏やかというわけではありません。ユキの冒険には、日本の妖怪や鬼、その他の超自然的な生き物が登場し、イラストの中には戦闘を描いたものもあります。物語はPG相当の表現にとどめ、流血や残虐な描写はありませんが、小さなすり傷が描かれることはあります。
子どもによって感じ方は異なり、ある子どもにとってはわくわくすることでも、別の子どもにとっては怖いことかもしれません。そのため、本シリーズがお子様に適しているかどうかは、保護者の皆様ご自身で判断していただきたいと思います。
もっと子ども向けの物語にしたり、怖い要素をすべて取り除いたりしなかったのはなぜだろう、と疑問に思われるかもしれません。その答えは、日本の妖怪を取り巻く文化的な伝統と深く関係しています。
何世紀にもわたり、世界中の人々は、不思議な出来事を説明し、未知のものを理解し、大切な教訓を次の世代へ伝えるために、物語を語り継いできました。日本の民間伝承にも、こうした伝統を反映した超自然的な存在が数多く登場します。

妖怪の伝説には、実用的な目的を持つものもありました。子どもたちを現実の危険から遠ざけるための警告です。
たとえば、河童を考えてみましょう。日本の民間伝承でよく知られるこの生き物は、川や水辺と結びついています。河童の話は、子どもたちを危険な水辺に近づかせないために語られてきました。また、青坊主(あおぼうず)は、あまり遅くならないうちに家へ帰るよう子どもたちを促すための昔話に登場します。
こうした話を聞く子どもたちにとって、これらの生き物は本当に恐ろしい存在に思えたかもしれません。しかし、それこそが目的である場合もありました。危険に印象的な超自然的存在の姿を与えることで、子どもたちが普段なら聞き流してしまうかもしれない警告を伝えていたのです。
これは、私が「妖怪狩人ユキ」の中でも大切にしたい日本の民間伝承の一面です。怖い要素をすべて取り除いてしまえば、こうした伝統的な生き物やその物語を興味深いものにしている一部分が失われてしまうと考えています。
その一方で、より若い読者にも親しみやすいよう、冒険の表現は抑えています。私が目指しているのは、過激な暴力や残虐な描写に頼ることなく、日本の妖怪が持つ神秘性、興奮、そして文化的な特色を保つことです。
何よりも、お子様のことを一番よく知っているのは保護者の皆様です。特定の「妖怪狩人ユキ」の物語がお子様に適しているかどうか迷われる場合は、まずご自身で読んでみることをお勧めします。
そのうえで、冒険をすべて一緒に楽しむか、怖すぎるかもしれない部分を飛ばすか、あるいは読み聞かせの際に一部の表現を調整するかを判断していただけます。お子様の年齢や興味、感じ方に合わせて物語を工夫することに、何も問題はありません。
私の願いは、これらの本が単なる娯楽にとどまらないことです。日本の民間伝承への好奇心を育み、魅力的な伝統の生き物たちを知るきっかけとなり、家族で想像力あふれる冒険を楽しむ機会になればと願っています。